TOPIC

この道 どんな道
未来へつづく道

● 道をテーマに総合学習
 和歌山県有田郡清水町。美しい円形の棚田が並ぶ「あらぎ島」で有名なこの町の安諦(あで)中学校では、平成12年度に「未来への懸け橋」というテーマで総合学習をスタートさせました。生徒たちが自ら町の課題を研究し、解決策を見つけ出そうと設けられた3つのグループの一つが「道路問題・町おこしについての研究班」でした。7人のメンバーは、県道・国道の土砂崩れの状況、交通事故の発生件数、道路で直してほしいところ、駐車場と看板の数などについて、調査を行いました。

円形の棚田「あらぎ島」の写真

● 僕たちの理想的な道路
 2学期には、研究発表を行う文化祭に向けてますます本格的な活動に発展した研究班の活動。工事中の三田トンネルの見学、理想の道路図の作成と実地調査を続け、専門家顔負けの指摘もちらほらです。文化祭の前には、町長さんへのインタビューを行い、これからの道づくりの計画など、具体的な話を聞き、清水町の理想の道のイメージが固まっていったようです。

理想的な道路の条件
・カーブが少ない
・バスが対向できるぐらい広い
・ガードレールがついている
・照明灯がついている
・舗装されている
・土砂崩れが少ない
・橋やトンネルの利用
・景観がよい
・迂回路が充実している
 等

● 未来への橋が懸かった
 1年間を通して調査研究を行った生徒たちの感想は?「清水町の道路の様子がよく分かった」「道路工事をするのは難しいと分かった」「清水町の道路はカーブが多いので事故が多い」など。一人一人が町と道について真剣に考え、認識を新たにしたようです。こんなに一生懸命に町のことを考えてくれる子どもたちがいる町、未来が楽しみですね。

三田トンネルの写真
(資料:安諦中学校)



前項へ 表紙へ戻る 次項へ