平成15年1月28日、伊勢湾口道路建設促進期成同盟会及び伊勢湾口道路建設促進協議会との共催のもと、ウェスティンナゴヤキャッスル(愛知県名古屋市)において、当協議会関連団体や地元企業関係者など約400名の参加を得て、平成14年度伊勢湾口道路講演会を開催しました。
講演会は、「太平洋新国土軸の一翼を担い、伊勢湾を跨いだ地域間の交流連携に寄与する伊勢湾口道路の実現を目指して」をテーマとした2部構成で、海峡横断道路調査会常務理事の藤原
稔 氏 及び作家の嵐山 光三郎 氏のお2人にご講演をいただきました。 |
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まず、藤原常務理事から「長大橋技術のこれまでとこれから」と題して、これまで長大橋架橋技術や高速道路の建設が、我が国の産業界に寄与してきたことを踏まえ、貴重なお話をいただきました。道路や橋梁の整備効果については、これまであまり強調されなかった「我が国の社会資本整備技術が産業面の発達に果たしてきた役割」を強調され、今後私たちが目指すべき指針の1つとしてお話しいただきました。
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引き続き、嵐山先生による「芭蕉の歩いた道」。
道は流通の円滑化など大きな経済効果をもたらすと同時に、「文化」でもあることをご自身の体験談を交えながら熱弁。日本の古典芸能は「道の文芸」であったことを指摘、文学と道との意外な接点を示され、また、これまでの高速道路の整備は、逆に古来より残る旧街道の伝統的な景観の保全に寄与しているなど、氏ならではの斬新な視点からのご講演をいただきました。ときには、ユーモアあふれる語り口に会場から笑いが溢れることもあり、楽しい雰囲気でお話されながらも、伊勢湾口道路の実現に熱い期待を寄せられておりました。 |
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