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ウェイトで見る太平洋新国土軸

 全国47都道府県のうち、18府県で構成する太平洋新国土軸。
 個性あふれるこれら地域のつながりは、日本にとってどれほどの重みをもたらすのでしょう?
 経済、社会、文化などさまざまな視点から、日本にとっての太平洋新国土軸の“重み”を考えていきます。

重要無形文化財数(文化庁指定:平成15年9月1日現在)

全国の重要無形文化財保持者(人間国宝)数
18府県の合計保持者
全国の重要無形民俗文化財数
18府県の合計
 115人 
 19人(およそ2割)
 219 
 80(およそ4割)


平成15年9月1日現在、文化庁が指定している重要無形文化財(芸能・工芸技術)保持者の数は115名
太平洋新国土軸地域では、そのうちの19名が活躍されています。
一方、重要無形民俗文化財では、219指定のうち、約4割が太平洋新国土軸地域のものです。地域に根づいた民俗文化が大切にされ、脈々と受けつがれている地域であると考えられます。
とはいえ、太平洋新国土軸地域で最も重要無形民俗文化財の数が多いのは静岡県、愛知県、福岡県の8。積極的に無形文化財の継承を進めている秋田県(指定数12)や新潟県(同10)には残念ながら及びません。
地域の人々の熱意がなければ、伝統的な祭り、工芸技術などは消滅してしまう恐れもあるでしょう。有形文化財にも増して、人づくりによる地域文化の継承を進めていく必要があるのではないでしょうか。
21世紀は文化の時代とも言われます。太平洋新国土軸地域では、まだまだ埋もれている伝統的な地域文化を掘り起こし、積極的な情報発信を行っていく必要がありそうです。
伊勢大神楽の写真
伊勢大神楽(三重県桑名市)

阿蘇の農耕祭事の写真
阿蘇の農耕祭事
(熊本県一の宮町、阿蘇町)


陀々堂の鬼はしりの写真
陀々堂の鬼はしり(奈良県五條市)



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