平成15年9月1日現在、文化庁が指定している重要無形文化財(芸能・工芸技術)保持者の数は115名。
太平洋新国土軸地域では、そのうちの19名が活躍されています。
一方、重要無形民俗文化財では、219指定のうち、約4割が太平洋新国土軸地域のものです。地域に根づいた民俗文化が大切にされ、脈々と受けつがれている地域であると考えられます。
とはいえ、太平洋新国土軸地域で最も重要無形民俗文化財の数が多いのは静岡県、愛知県、福岡県の8。積極的に無形文化財の継承を進めている秋田県(指定数12)や新潟県(同10)には残念ながら及びません。
地域の人々の熱意がなければ、伝統的な祭り、工芸技術などは消滅してしまう恐れもあるでしょう。有形文化財にも増して、人づくりによる地域文化の継承を進めていく必要があるのではないでしょうか。
21世紀は文化の時代とも言われます。太平洋新国土軸地域では、まだまだ埋もれている伝統的な地域文化を掘り起こし、積極的な情報発信を行っていく必要がありそうです。 |
伊勢大神楽(三重県桑名市)
阿蘇の農耕祭事
(熊本県一の宮町、阿蘇町)
陀々堂の鬼はしり(奈良県五條市) |