太平洋新国土軸構想推進協議会 特別事業

太平洋新国土軸構想研究会の開催

 平成16年2月20日(金)、平成15年度太平洋新国土軸推進協議会の特別事業として、国土交通省より2名の講師を招き、「太平洋新国土軸構想研究会」を開催しました。研究会の第1部は「社会資本整備重点計画について」と題し、国土交通省総合政策局政策課・白石課長補佐による講演、第2部では「日本の国土計画について〜『国土の総合的点検』の検討状況〜」というテーマで国土交通省国土計画局・山口計画官による講演が行われました。
 講演後の意見交換では、今後の国づくりは地方の実情を勘案し、地方が満足できる視点で検討項目を設けて行くべきとの意見も出され、地方から元気の出る積極的な提案を行ってゆく必要性を確認しました。
太平洋新国土軸構想研究会の様子

白石秀俊さんの写真 「社会資本整備重点計画について」
国土交通省総合政策局政策課 白石秀俊 課長補佐

【講演の主なポイント】
  • 社会資本整備重点計画は、これまでの9本の長期計画を1本にまとめたもので、今後は事業間連携をさらに推進していく。
  • ハード施策と同時に、関連するソフト施策を不可欠なものとして連携させていく。
  • 国民や地域の声を聞く仕組みに改め、聴取した意見を重点計画に反映させていく。
  • 重点目標として明確な成果目標を設定し、年度ごとに評価を行う。
  • 地方ブロックごとの重点整備方針を定める。

山口清一さんの写真 「日本の国土計画について」
『国土の総合的点検』の検討状況
国土交通省国土計画局 山口清一 計画官

【講演の主なポイント】
  • これまでの開発重視の国土計画から、今後は「利用と開発と保全」を総合的に進める計画へ転換させていく。
  • 国がつくる計画から、地方と国が参加・協議して計画を作り上げていく体制を整える。
  • 重点的に推進すべき項目の選択、絞り込みを行い、全国計画と広域ブロック計画の役割分担を明確にする。
  • アウトプットによる事業評価から、アウトカム(成果)を用いた目標管理型へシフトさせ、モニタリングしながら計画づくりを進めていく。



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