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●自分の町の遍路道を学ぶ
交通網が整備され、どんどん便利な世の中になっていく中で、今再び歩いて四国八十八ヶ所を巡る人が増えていると言います。21世紀に人はなぜ遍路に魅せられるのか、伊予の遍路道と遍路文化はどのように受け継がれてきたのか等をテーマに、遍路道の整備、今は消えてしまった昔の遍路道、お遍路さんへのお接待など、詳細にわたる文献調査、聞き取り調査を行っているのが「遍路文化の学術整理」事業です。 |
●遍路から道と文化を考える
市町村では報告書をテキストに生涯講座が開催され、実際に地域の遍路道を歩いて回ったり、遍路道を花で飾る活動に発展したりと住民の方が道を大切にするきっかけとなっています。 ●全国にも遍路文化を発信 四国遍路道は、全国的にも貴重な、人々に愛され続ける道です。愛媛県の取組みは、「遍路道と遍路文化」を過去の資産とせず、未来に受け継いでいこうという大切な試みであると言えます。近年では、この事業に携わった方々の努力の結晶である調査結果をインターネットで学ぶことができます。 春休みに四国を訪ねてみようというみなさん、ぜひ事前勉強を忘れずに。きっと、ひと味違った遍路道が楽しめるはずです。 |