全国47都道府県のうち、18府県で構成する太平洋新国土軸。個性あふれるこれら地域のつながりは、日本にとってどれほどの重みをもたらすのでしょう?
経済、社会、文化などさまざまな視点から、日本にとっての太平洋新国土軸の“重み”を考えていきます。 |
高齢者割合(住民基本台帳:平成15年3月1日現在)
■65歳以上人口割合 全国平均:
■太平洋新国土軸18府県の65歳以上人口割合:
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18.8%
21% |
救急自動車数(総務省「統計で見る県のすがた」2004)
■10万人あたりの救急車数 全国平均:
■太平洋新国土軸18府県の平均: |
4.3台
5.0台 |
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平成15年3月現在、住民基本台帳によると、日本全国の高齢者率(65歳以上の人口割合)は18.8%。一方、太平洋新国土軸地域の18府県の平均は21%。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本で65歳人口割合が太平洋新国土軸の現在値と同じ21%に達するのは、平成19年の予定。世界有数の長寿国・日本の中でも、太平洋新国土軸地域は全国平均を更に約4年も進んでいるのです。太平洋新国土軸の中で最も高齢化が進んでいるのは、高知県(24.3%)、鹿児島県(23.6%)、徳島県、大分県(ともに23%)などです。
長生きする人が増えることは喜ばしいのですが、安心した高齢化社会を形成していくためには、医療体制の充実が望まれます。データで見ると、高齢化が進んでいる所では、救急車の整備という形で安心した社会づくりに貢献しているようです。
全国平均の都道府県あたりの救急車数が4.3台なのに対して、太平洋新国土軸地域の府県平均では5.0台です。太平洋新国土軸地域の方が全国平均を上回る救急車を保有しているということは、それだけ救急車の搬送件数が多いということや、高次医療施設へのアクセスに課題があるということなのかもしれません。 |