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この道 どんな道
未来へつづく道

●義経ドリームロード
義経ドリームロード
 ふるさと創生事業といえば、1989年に市町村に対して助成金を配布したことで記憶に残りますが、この事業をきっかけに、地域にゆかりのある源義経が屋島に向けて辿った道をPRしようと取り組みを行ったのが小松島市です。中心となったのは、小松島商工会議所のみなさん。地元の郷土史に詳しい方々などを集めて、義経が辿った約10キロに及ぶルートに案内板やトイレを設置し、「義経ドリームロード」として、オリエーテーションコースを設けました。



弦張坂
弦張坂
 ドリームロードは、平家を追う義経らが大阪からの船を降りて集結したという「勢合」、敵が潜んでいないかどうか弦を張って登ったと言われる「弦張坂」など、勢いよく前進する義経の様子が目に浮かぶような見どころを巡るコースとなっています。

●大河ドラマで再び脚光
 地元の方々が丁寧に守って来た「義経ドリームロード」は、整備されてから再び、突然脚光を浴びることとなります。NHK大河ドラマで「義経」を放映することが決定したためです。小松島商工会議所の副会長さんも「まさか大河で義経が放送されるとは思ってなかったけんね。」と驚いていらっしゃる様子。それでも、大河ドラマの放送に合わせてに多くの方に来てもらいたい、とさまざまな取り組みをはじめることとなりました。以前から行われていた義経ゆかりのウォークイベント「義経夢想祭」に加え、大手観光会社やホテルとタイアップして「語り部と巡る義経紀行」をPRしたりと、大忙しです。

●地域の魅力づくり
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 「あの時、整備しておいた道がこんな風に役に立つなんてね。でも、本当はこれからです。地域に魅力がないと、せっかく来てくれた人もすぐ帰ってしまう。人も、食べ物も、魅力がないと。」義経ドリームロードは、小松島の皆さんのドリームを実現にしていく夢の道でもあります。



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