太平洋新国土軸構想推進協議会

太平洋新国土軸構想研究会の開催

平成17年度は、10月と12月に2回の「太平洋新国土軸構想研究会」を開催しました。  

 第1回研究会は平成17年10月25日に開催し、国土交通省より2名の講師をお招きして、最新の国の動向等についてのお話をお伺いしました。講座1では、「日本の国土計画について」と題し、国土交通省国土計画局総合計画課 山田直也専門調査官から、現在進められている新たな国土形成計画についての視点、枠組み、地域意見の反映等についてのご説明をいただきました。講演後の意見交換では、ブロック計画を策定するにあたってのブロックの範囲、計画づくりの主体、社会情勢の変化と見直しなど、地域が作り上げていく新たな計画に備えた質問や意見が出され、活発な意見交換となりました。  
 また、講座2では、「次世代技術開発の推進について(フリーゲージトレイン)」と題して、国土交通省鉄道局技術企画課技術開発室 菅原孝男課長補佐より、実用化に向けて開発が進むフリーゲージトレインの概要、試験結果、今後の課題などについて具体的なお話をお伺いしました。講演後には、実用化のスケジュールなど、太平洋新国土軸地域が高速鉄道網に寄せる高い期待を示す質問が出される意見交換となりました。

 第2回研究会は、平成17年12月21〜22日に門司港にて開催しました。1日目は、(社)九州・山口経済連合会 國政淳一部長から「関門海峡道路建設促進協議会の取組み状況について」と題し、地元の積極的な推進活動について具体的なお話をお伺いしました。 しまなみ海道
続いて山口大学経済学部 澤喜司郎教授より、「関門海峡道路と実現に向けての課題」と題して、関門海峡道路の意義、社会経済状況に関わらず積極的に必要性をアピールする重要性などについて、ご講演いただきました。また、関門海峡観光推進協議会の大川博己事務局長から、「関門海峡エリアにおける観光振興の取り組みについて」と題し、門司港のまちづくりや関門海峡の観光振興における広域的な連携体制について、ビデオを交えてお話し頂き、地域の方々の意欲を形にして進めるまちづくりの重要性をお聞きしました。
2日目は、関門海峡を一望できる「関門プラザ」に舞台を移し、西日本高速道路(株)下関管理事務所の丸山勝彦課長にご案内いただきながら、九州と本州を結ぶ関門橋・トンネルの施工、維持管理などについてのご説明をいただき、有意義な研究会を終えることができました。



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