訪ねてみたい旧街道 17
昔から道があるところには、人と文化の交流が育まれてきました。太平洋新国土軸を構成する17府県には、今も数多くの旧街道が残り、交流の歴史を今に伝えてくれています。今回は、佐賀県内の唐津街道です。
【 唐津街道(北九州市〜平戸市) 】
唐津街道は、北九州市の若松から玄界灘沿いに博多を経由して唐津に至り、伊万里を経て平戸に通じる道です。北九州から唐津までを唐津街道と呼ぶことも、また長崎街道の佐賀から牛津へ向かう途中で分かれて小城、厳木を経て唐津に至る道を唐津街道と言うこともあります。ここでは、北九州市から唐津を経て平戸に至る道を唐津街道と呼び、このうちの佐賀県内の唐津街道を辿ってみましょう。
現在の国道202号沿いに福岡県から佐賀県内に入ると、唐津市浜玉町に着きます。ここはかつて浜玉宿として栄えたまちで、毎年10月に「唐津街道 浜玉宿フェスタ」が行われています。街道沿いに露天商が建ち並び地域の特産品が販売され、浜崎祇園子ども山笠が練り歩くなど、かつての宿場町はにぎわいを見せます。浜玉宿をあとにして、国の特別名勝である虹の松原の美しさに見とれていると、まもなく唐津の中心地です。唐津神社の秋季例大祭である唐津くんちでは、「エンヤ、エンヤ」の掛け声とともに、勇壮華麗な14台の曳山が唐津のまちを駆け抜けます。
唐津から国道202号沿いを南に向かうと、伊万里市です。伊万里や有田の焼き物は、かつて伊万里の港から遠くヨーロッパまで運ばれ、積出港の名から「古伊万里」と呼ばれて王侯貴族などに寵愛されました。伊万里市大川内山には、鍋島藩が製陶の技法を守った関所、登り窯跡、陶工の家などが再現されている「鍋島藩窯公園」があります。三方を山に囲まれた秘境ムードあふれる大川内山は、別名「秘窯の里」としても親しまれています。
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秘窯の里(伊万里市大川内山) |
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唐津街道 浜玉宿フェスタ(唐津市浜玉町) |
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伊万里・有田焼 |
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唐津くんち(唐津市) |
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