平成19年度の太平洋新国土軸構想研究会は、昨年度に引き続き中京大学総合政策学部長・国土審議会計画部会部会長代理の奥野信宏氏をお招きして、国土形成計画における太平洋新国土軸構想の必要性と役割などを検討したほか、講演やパネルディスカッションなどを実施しました。 |
第1回研究会では、平成19年4月に国土審議会計画部会に出された「国土形成計画に関する報告(素案)」をもとに、国土形成計画における太平洋新国土軸構想の必要性と役割について、奥野教授のアドバイスを受けながら、協議会メンバーの共通認識を図りました。太平洋新国土軸構想の必要性を、1.広域ブロック間の連携、2.広域ブロック内の地域間格差の是正、3.リダンダンシーの確保の3点にまとめ、役割を、1.人の移動のダイナミズムの喚起、2.東アジアとの連携、3.太平洋側と日本海側の広域連携、4.自立・交流地域の形成、と位置づけました。また奥野教授からは、日本の東西物流の現状から、太平洋新国土軸が東西物流の幹線として必要であることを訴えていくことが、実現に向けて効果的であるとのアドバイスもいただきました。その後、広域地方計画の進捗状況などを、各協議会メンバーで情報交換しました。
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第2回研究会は、静岡県浜松市で、地元伊勢湾口道路建設促進期成同盟会のメンバーにも参加していただき開催しました。
最初に、奥野教授から「広域ブロック間連携の必要性」と題し、広域交流連携の必要性や日本における東西物流の幹線として太平洋新国土軸が必要である点などについて分かりやすくご講演いただきました。
次にパネリストとして、三上元湖西市長、花嶋秀樹浜松市副市長、鈴木克幸田原市長、野崎智文豊橋市副市長、磯村直英豊橋商工会議所会頭をお迎えし、奥野教授のコーディネイトによりパネルディスカッションを行いました。
「地域が望む広域連携・交流軸」のテーマで、各パネリストから広域交流の必要性、それを支える道路の役割、伊勢湾口道路の具体的な活用方法など貴重なご意見を聞くことができました。
研究会を通じて、地域の声を直接聴くことができたとともに、この地域での太平洋新国土軸構想のPRにもつながりました。
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