太平洋新国土軸の構想は、
西日本国土軸に代表される内海を中心とした集約的な20世紀型の国土利用から、外海に開かれ環境と開発が調和した21世紀型の国土利用への転換を先導し、国内のみならずアジア・太平洋地域とも交流・連携する「外洋性の新たな国土軸」の創造を図るものです。
このことにより、
- 東海から紀伊半島、四国、九州を経て沖縄に至る地域に、
- 海洋による地域のつながりと森林、河川、沿岸域の豊かな自然環境を生かして、
- 都市のネットワークと自然のネットワークが重層的に共生する「多自然居住地域」を形成し、
- 西日本における広域経済文化圏の創造、
- アジア・太平洋地域との経済・文化交流を通じて、
- 多軸型国土構造の一翼を担う活力ある新国土軸を構築すること
を目指します。
また、この構想の推進は、国土軸を支える交通・情報通信基盤等の整備を通じて、災害時におけるリダンダンシーの確保を可能とするものであります。 |