8月4日(火)

 今日は快晴のドライブ日和です。吉野川の堤防沿いに車を走らせました。青い空と緑の山、ゆったりと流れる川が調和していてのんびりとした気持ちになります。途中で徳島県藍住町の藍の館に入りました。古い藍商の家で、藍の作り方を人形を使って説明しています。神奈川から来たという6〜7人のおじさんグループにくっついて、案内のお姉さんの説明を聞きました。藍染めは、ただつけていればよいというのではなく、何度も空気に触れさせて繰り返し染めるのだとか(それだけ手間がかかるので高いそうです)。入館料300円にして、とても勉強になりました。 藍の館
藍の館(藍住町)

 阿波町で土柱を見た後、脇町に立ち寄りました。うだつの町並みは、昔ながらの家並みの中にレトロにアレンジされた郵便ポストやスーパーマーケットが見事にマッチしていました。おもしろい街だと感じました。「うだつのあがるお酒」なるものも売っていたので、落ち込んだ時には買ってみるのもいいかもしれません。 うだつの町並み
うだつの町並み(脇町)

 三野町のあたりでは、吉野川沿いの堤防の代わりに竹林が続いていました。ここまで来ると、だんだん川幅が狭くなり、対岸の山が迫ってくるようです。  その後、阿波池田、川之江、伊予三島を通って本日の宿泊地である西条に到着しました。今日は四国を横断してきましたが、徳島県では、神戸や大阪といった関西ナンバーの車や観光バスを多く見かけました。明石海峡大橋の影響でしょう。

 
 8月5日(水)

 西条を出発し、朝靄がかかる山道を通って新居浜のマイントピア別子に向かいました。鉱山跡は鳥肌が立つほど涼しいので、夏には良いかもしれません。再び西条に戻り、県立の総合科学博物館に行きました。黒川紀章デザインの近代的な博物館で、フロアーも広々しています。夏休みのため、家族連れで賑わっていました。世界一のプラネタリウムをはじめ、様々な体験型実験施設や地域の特産物紹介のフロアーなどがあり、無理なく1日を楽しめる施設です。  松山自動車道で、路面電車の走る街、松山に到着したのはお昼過ぎでした。「坊ちゃん」の舞台である道後温泉は、観光客がいっぱいで、温泉前ではひっきりなしに記念撮影をしていました。 道後温泉
道後温泉(松山市)

 お昼ご飯のために入った和食レストランで、海鮮丼を注文しました。海鮮丼の上からしょうゆをかけたところ、隣のおばちゃんに「食べ方が違いますよ。おっほっほ」と笑われてしまいました。わさびとネギをしょうゆで溶いて、それにネタをつけて食べるのがおいしい食べ方だそうです。ごめんなさい。

 今回の特集「太平洋新国土軸の旅」の1回目は、ここまでです。一番印象に残ったのは、各地で出逢った人たちの笑顔でした。景色が変われば言葉も変わり、食べ物も変わっていく……こんな旅の醍醐味は、飛行機では味わえないものだと思います。

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