[太平洋新国土軸追跡調査隊]

四国の野菜はゆく
 太平洋新国土軸地域で生産された製品は、どのようにして私たちの手元に届くのでしょう?生産から消費までの旅を追跡してみました。
四国は野菜の産地
農業産出額に占める野菜産出額の割合は、平成15年で、全国平均23.6%に対して、四国は34.4%と10ポイント以上も高いのです。四国内では、かんきつ類の生産が多い愛媛県では野菜産出額の割合は17%で全国平均を下回っていますが、香川県では30%、徳島県38%、そして高知県では57%を占めています。
四国各県の産出額の多い野菜ベスト5は右表のとおりです。
表

野菜輸送は自動車で
下図は東京都中央卸売市場の野菜入荷高における東京からの距離帯別シェアの推移を示したものです。
大消費地・東京に運ばれる野菜は、年々遠い地域から運ばれるようになってきていることが分かります。野菜はほどんどが自動車によって運ばれていますので、野菜を遠くまで運ぶことができるようになってきたのは高速道路など自動車道の整備が大きな役割を果たしていると考えられます。

グラフ
自動車で輸送

徳島県のにんじん
徳島県のにんじんの卸売数量をみると、関東(42.5%)に最も多く運ばれていることがわかります。ついで近畿(23.5%)です。
香川県のレタス
香川県のレタスは、約6割が関東に運ばれています。その次は近畿(16.1%)、中国(12.6%)の順番です。
 

徳島県のにんじんの卸売数量割合
56,506トン(平成15年)

香川県のレタスの卸売数量割合
29,244トン(平成15年)
 
 

愛媛県のきゅうり
愛媛県のきゅうりは圧倒的に近畿(73.3%)に運ばれています。四国内(25.6%)を大きく上回っています。
高知県のなす
高知県のなすは全国に運ばれていますが、その中でも約6割は関東に運ばれています。四国内よりも東北や北海道の方が多くなっています。
 

愛媛県のきゅうりの卸売数量割合
9,453トン(平成15年)

高知県のなすの卸売数量割合
50,447トン(平成15年)
 
 


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