道の風景

【三重県熊野市】
〜国道42号松本峠入口〜

松本峠入口

松本峠入口
国道42号の改修に合わせて、地元の人々と国土交通省が一緒に松本峠の入口の改修を行いました。


住民手づくりの仕掛けが軒下に
「松本峠を守る会」の皆さん
松本峠は伊勢から熊野に向かう熊野古道のルート上にあります。以前から松本峠を訪れる人は多かったのですが、国道42号に接続する松本峠の入口はさびれていたそうです。
松本峠の周辺は地元の人たちでつくる「松本峠を守る会」がきれいにしてきましたが、国土交通省が国道42号を改修するときに「熊野古道をきれいにするにはどうすればいいか、意見を出してほしい」と言われて、一緒に登り口の改修を行いました。



道端に人がいて、声をかけてくれる
鉄砲傷のあるお地蔵さん
(松本峠)
杉や桧が多い熊野古道にあって、竹林に囲まれた松本峠は独特の風情を醸し出しています。峠には、鉄砲傷のある等身大のお地蔵さんが立っています。その昔、鉄砲の名手が峠に立つこのお地蔵さんを妖怪と勘違いして鉄砲で撃った跡だと言われています。
平成16年7月に熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は世界遺産に登録されました。国内12例目となる今回の特徴は、多くの人によって培われてきた道文化が世界遺産に登録されたことです。
世界遺産登録により、多くの人が熊野古道を訪れていますが、熊野古道の「語り部」は、熊野古道は団体で来るよりも、2、3人でゆっくり来て、語り部と話しながら楽しんでほしいと語っています。



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