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この道 どんな道
未来へつづく道

●安全性を高めた道
 鹿児島の桜島(さくらじま)は、1914年(大正3年)の大噴火の際、桜島と大隅(おおすみ)半島の間の瀬戸海峡が溶岩で埋まり、大隅半島と陸続きになったものです。
 今も活発な火山活動を続ける桜島では、道沿いに「避難壕」が設けられており、溶岩の中を貫く道に設けられた"安全地帯"に、改めて"活きている火山"を感じる人も多いようです。
桜島の人々の知恵・避難壕 桜島の人々の知恵・避難壕
溶岩の中の散策道 溶岩の中の散策道
 これは古くから自然災害と共存してきた人々の知恵。今は、VICSが整備され、災害情報を含めて人命を守る安全な道づくりが進められています。近年、大規模災害が多発する中、昔からの知恵と新たな技術開発で少しずつ道の安全性を高める取り組みが進められています。


●もっと景色を楽しむ道へ
 もう一つ、九州で新たにお目見えしたのが「とるぱ」。これは、道沿いの美しい景色を撮影できる場所と、安全に駐車できる駐車場がセットになった「フォトスポット&パーキング」のこと。鹿児島県内には、すでに6カ所が整備されています。「とるぱ」のおもしろいところは、地域に詳しい地元の人たちから情報を寄せてもらっていること。暮らしている人も、観光で訪れる人も「安全」に「景観を楽しむ」ことができる場所の情報を提供する、新たな道の活用方法です。
「とるぱ」スポット 荒崎パーキング(垂水市) マーク
「とるぱ」スポット
荒崎パーキング(垂水市)



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