リレーエッセイ つながれ・ひろがれ!【12】
地域から届けよう生の声
〜宮崎県総合政策本部総合政策課政策調整担当スタッフのみなさん〜
今山大師祭
はじめまして、政策調整担当の深田です。私は、同県延岡市から県に派遣されており、今回は延岡市を紹介したいと思います。
宮崎県の北の玄関口、延岡市では、毎年4月中旬に、九州三大春祭りのひとつである「今山大師祭(通称:お大師さん)}が開催されます。
弘法大師の命日に、その遺徳を偲んで、日本一の弘法大師銅像(高さ17m)のある今山大師寺を中心に、弘法大師の説いた「お接待の心」を実践するということで、全市的にお振る舞いが行われます。最終日には、大名行列など約1,500人のパレードも行われ、祭りの期間中は、20万人を超える参拝客で賑わいます。
この祭りは、明治22(1889)年、四国霊場88ヶ所を形どった石仏像を延岡や周辺町村の人たちが、我が村の守護神(大師)として、五穀豊穣、家内安全を祈って奉納し、春を迎えた喜びに合わせて、旧暦の3月21日に参拝したところに端を発しています。昭和32年には、信者や近郷近住の有志から広く浄財が寄せられ、「弘法大師銅像」が建立されたことにより、従来の信者に加え、県内はもとより、九州四国各地からの多くの参拝客で賑わうようになりました。
延岡市は、整備が進められている東九州自動車道と九州横断自動車道延岡線の交差点に位置し、将来は、東西南北の交通の要衝となります。平成17年度は、高速自動車道と並行して整備が進められている国道10号延岡道路、国道218号北方延岡道路の一部が併用開始されました。
高速道路の整備が遅れている宮崎県、特に県北部の延岡市などでは、一日も早く高速交通ネットワークが形成され、地域の「賑わい」が、さらに大きくなることを期待しています。
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国道10号延岡道路 |
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