9月11日(金)

 佐賀のホテルを出発し、日本一新しい空港・有明佐賀空港へと向かいました。新しく整備された空港への道は、北海道の道のようにまっすぐで、視界が開けてドライブには最適です。新しい空港は、利用客と観光客でいっぱいでした。空港前の広いパーキングも7割は埋まっているほどです(ここは無料でした。太っ腹!)。空港内施設には、有名な佐賀インターナショナルバルーンフェスタの広告や佐賀県内の案内板などが、各地から来た人たちを迎えてくれます。上の展望台では、地域の幼稚園児やお年寄りのグループが楽しそうに飛行機を見ていました。飛行機の発着だけではなく、人々の交流の場としても、地域の活性化を図る場としても、情報の発着信の場としても見事に機能しているように思いました。
 ちょうど訪れた頃には、開港キャンペーンで空港を利用した搭乗券の半券を見せれば佐賀市内の主要ホテルの料金を割引してくれる、といった策もとられていました。まさに地域一体となった盛り上げの方法です。空港からは、一般道で約20分で柳川です。久留米ナンバーの車が急に増えました。この町は町の一部に観光スポットがあるのではなく、町中を巡っている柳川が観光の目玉のため、町の至る所で柳川下りの風情ある様子を目にすることができます。イギリスのケンブリッジなどでよく見られるパント(パンティング)のようです。船もかなりの頻度でやってきますし、アルバイトでしょうか、こぎ手の人には若い男女も多く見られました。こぎ手が狭い水門を説明しながらくぐり抜けるたびに、船上の観光客たちから拍手とどよめきが上がり、見ていて楽しいひとときでした。名物の柳川鍋は口にしませんでしたが、北原白秋の生家前で揚げたての天ぷらを食べて満足しました。
 柳川からは、八女経由で九州自動車道に戻りました。九州自動車道は整備状態も良く、本当に走りやすい道路です。鳥栖ジャンクションを経て、再び昨日通った長崎自動車道に入ります。金立ハイウェイオアシスあたりで天候が怪しくなってきました。後の休憩はそこそこに、先を急ぎ夕方には長崎に入りました。市内には山側にびっしりと家が建ち、路面電車の電線が張り巡らされてまるで香港のようです。長崎多良見から長崎までの長崎バイパスは制限速度60 kmですが、市内までの利便性を考えると260円は高くないと感じました。 日暮れまでは長崎市内を散策しました。市内には細くて一方通行の道が多く、散策には路面電車か徒歩が適しています。グラバー邸から港を見下ろし、異国情緒たっぷりの長崎を視覚的に満喫した後は、中華街で胃袋を満杯にして一日を終えました。
風景
有明佐賀空港(川副町)
 
風景
柳川下り(柳川市)

風景
大浦天主堂(長崎市)


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